京大外資マンイズム

京都大学を卒業して外資系IT企業で働く若手社会人の由無し事です。

会社帰りの電車で聴くと何だか人生救われた気になる4曲

やっぱ音楽っていいな。

そう思う瞬間は誰にでもあると思う。

 

ドライブで掛けるロックチューンやCMで映像に乗せて流れるキャッチーなメロディ。クラブでかかるお気に入りのEDM。ライブのアンコールで演奏されるバンド初期の曲。 

 

そして瞬間の1つが僕にとっては午後10時、会社帰りの電車だ。カバンの鈍い重みが肩に食い込む。なんでこんな事やってんだろなーとか、明日は朝イチでアポだっけ?とか会社を出ても仕事が頭の片隅を占領する。ダメだとわかってるんだけど。 

 

そして今日はそんな仕事帰りに僕が電車でよく聞いているミュージックを紹介する。立ちっぱなしで疲れた電車で聞くと、何だか人生救われた気になるそんなナンバーだ。

 

 

1.サイレントマジョリティー / 欅坂46

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ここにいる人の数だけ道はある。自分の夢の方に歩けばいい。

君はプライドの鎖に繋がれたような、つまらない大人は置いていけ。

 

1曲目だから有名な曲を選んでみた。

不協和音が学校なら、サイレントマジョリティーは会社だと思う。

 

『不協和音』や『ガラスを割れ』の歌詞がイジメや孤立を想像させるのに対して、サイレントマジョリティーは追従や妥協といった比較的社会に向けたイメージが押し出されている。PVに使われている渋谷の工事現場のどこか落ち着かない雑多な雰囲気も好みだ。

 

この曲を初めて聞いた時、子供の何の気なしの質問に核心を突かれて言葉に詰まるような感覚があった。彼女たちの言葉はかつて自分が社会に抱いていたイメージだ。個性的で、周りに迎合せず、自分を貫く大人でありたいと思った。

 

だからこそ社会に組み込まれた今、彼女たちの言葉が耳に痛い。

 

やりたいことはやれていますかと。

つまらない大人になっていませんかと。

 

欅坂46は今日も厳しい。この世界は群れていても始まんないぜ。もっと頑張ろう。

 

 

 

Happy Song / Mr.Children

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いつだってこの胸に流れる

悲しいほどにハイテンションな

Happy Songを歌おうよ

 

めざましテレビのテーマソングだった曲だが、個人的にはNEWS ZEROのほうがあっている気がする。

 

ハッピーソングというタイトルとは裏腹に、メロディーは物悲しい。ミスチルの得意分野であるネガティブなポジティブさを象徴するナンバーである。能天気な歌だって歌い続けていれば、なんとかハッピーでいられるんじゃないだろうか。

 

もっともっと阿呆みたいに自分を肯定してあげようぜ。そんな櫻井さんのメッセージが聞こえてくる。

 

電車の中で音に乗せて良いニュースも悪いニュースもこの歌にのせて、1日を振り返る。自分に言い聞かせるように、今日もハッピーソングを口ずさむのだ。

 

 

 

明るい未来 / never young beach

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明るい、未来の話。寒い夜でも、君と二人で。

ふざけたダンスを踊ろう。いつまでも側にいてくれよ。

 

あの頃、京都には明るい未来しかなかった。

 

この古臭くもかわいいナンバーを聞くたびに思い出す。 大学という閉鎖された空間の中には未来へのポジティブな感情しかなかった。(少なくとも1年生、2年生の頃は)

 

安い居酒屋で飲みながらサークル運営について議論を交わし、夜通しポーカーやカタンに興じた。そんな沢山の無駄な時間は永遠に続くものだと、未来は明るいものだとそう信じて疑っていなかった。

 

人は思い出に救われる。

そういえば村上春樹も『騎士団長殺し』でそう言っていた気がする。

心は記憶の中にあって、イメージを滋養にして生きているのよ

 

時々仕事に疲れて学生時代に帰りたくなった時、僕はこのミュージックに乗せて、あのふざけた時代を思い出す。少しだけ笑みが溢れる。

 

 

 

二十九、三十 / クリープハイプ

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いつかはきっと報われる。いつでもないいつかを待った。

もういつでもいいから決めてよ。そうだよなだから「いつか」か。

 

報われたいとか、誰かに努力を見ててほしいとか、普遍的な感情だと改めて思う。

 

受験を終えて大学に入ってから、しばらくは承認欲求はしばらく薄らいでいた。だって大学は自分の好きなことだけをしていられたから。イベントやフリーペーパーを作る。作りたいから作る。人と比べるよりも、自分の好奇心に突き動かされていた。

 

東京に来て働き始めて1年がたったけれど、仕事はそういうわけにもいかない。やりたい仕事の前にやりたくない仕事もあるし、その前に営業だから金も稼がないといけない。仕事だからアウトプットだけで評価されたいなんてかっこつけて上司に言ってみたりすることもあるけど、理想の結果はまだ程遠い。

 

でもやっぱり報われたいなぁ。

もっと認めてほしいなぁ。

いったい何のレースに参加してんだっけ。

実は裏で評価されてたりしないかぁ。

 

とか、頑張り疲れた時にはこの曲をかけてみてほしい。

 

夜10時、地下鉄の電車のノイズに尾崎世界観のハイトーンボイスが重なって染み入る。

前に進め、前に進め。不規則な生活リズムで。

 

なんかもう恥ずかしくなるくらい行けるような気がする瞬間を探して、明日も働こう。

 

※ちなみにこの曲、電通のTHINK30という30歳の男を応援するプロジェクトの中で、尾崎世界観に依頼してできた曲らしい。ありがとう電通

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